展覧会

  • 概要
  • イントロダクション

アーティスト集団C-DEPOTが1年に1度開催する「EXHIBITION C-DEPOT」は、絵画・イラストレーション・立体・工芸・映像・メディアアートなど、同じ世代のさまざまなジャンルのアーティストが垣根を超えて集う展覧会です。
7回目となる本展では、C-DEPOTが青山界隈のギャラリーや企業(新生堂、ショアウッドギャラリー、シブヤ西武、かまわぬ)とタイアップをし、サテライト(衛星)展示を同時開催します。来場者が地図を片手に街を練り歩き、ギャラリーを見つけ、アートを体験するという、探検的なアートイベントとなります。各会場では、それぞれ異なる「テーマ」が設けてあり、アーティストたちはそれらを独自に解釈し、作品を制作しました。テーマによる作品の変化、異なるロケーション、時間の移り変わりなど、様々なシチュエーションによる差異を体験していただくことによって、アートに触れる新しい楽しみ方を皆様にご提案します。


メッセージに寄せて

私たちは、大量生産、大量消費という時代背景のなかで、モノに囲まれ何不自由のない生活環境で育ちました。その後、自己表現の手段として「アート」を選択した私たちは、創ることは世界で一つしか存在しない「素敵な何か」を生み出す、尊い行為なのだと信じて疑いませんでした。
時を経た今日、巷では多くの情報が溢れ返り、人々の価値観も多様化しました。さらには世界的な経済の低迷により、人々は否応なく意識の変革を迫られる時代となりました。そして過剰に膨れ上がった情報の中で、アーティストも、いかにして自己を示すかを問われるようになったのです。しかし、無数の「情報」というフィルターが重なり合い、いつしか「本質」が見えにくくなってきたように思えてなりません。
「EXHIBITION C-DEPOT 2009」では、多様化した現代にあえて原点に立ち返り、「表現」し、それを「伝える」という最もピュアな行為「メッセージ」をメインテーマとしました。「メッセージ」をいう巨大な惑星は、「赤」と「モノクローム」、その他いくつかのサテライトを従え、スパイラルを中心とした青山界隈に上陸します。そして私たちアーティストから見た、世界にたった一つの「素敵な何か」を「メッセージ」に乗せて、本展の来場者へ届けたいと思います。
C-DEPOT 金丸悠児