作品コメント

紅壱

金丸悠児
月とアマビエ

見えないはずの妖怪は、いつの時代もそれを信じる人々の心によって具現化してきました。アマビエのご利益を信じることも、疫病に屈しないという私たちの心の現れなのだと感じています。

紅弐

杉山智佳子
泳ぐアマビエ

アマビエの絵を写しながら描き、最後は泳ぐ姿を想像しながら描きました。新しい生活様式や価値観が求められて時代が変わってゆくなかで、時代の流れも泳ぎ、道を切り開きたいという願いをこめました。

紅参

堤岳彦
アマビヱ

多くの作家たちが自分の世界観でアマビヱを表現しているのが興味深く、自分も色々と考えてみました。 結局、普段の自分の表現世界に落とし込む事がもっとも自然だと思い、このような作品となりました。 僕が普段手がけている、要素を簡略化した表現ですが、明るい色調の組み合わせを心がけています。 世の中が自粛で停滞している時期だからこそ、少しでも明るい気持ちになってもらえれば嬉しく思います。

紅四

稲田貴志・てるえ
鏡花水月

鏡に映った美しい花と水に映った美しい月のような 目には見えても、実際に手に取ることができない はかない幻で、感じ取れても説明できない奥深い存在の アマビエが暗闇の水面から浮かび上がってきた瞬間の姿を 長きにわたり海の流れによって磨かれ、運ばれて、 丸くなった石のようなフレームの中に 閉じ込めたことで永久の物とした。

紅伍

小松冴果
アマビエ様

疫病を祓ってくれるように毎日拝みたくなるような、可愛らしい見た目のアマビエ様を陶で仕上げました。

紅陸

山田だり
#AMABIE_STAYHOME

久しぶりに人里に来たので流行りをたのしむアマビエ。

蒼壱

高橋祐次
地上絵がある国

アマビエが古くから言い伝えられてきた架空の国を描きました。その昔、疫病の予言を受けて難を逃れた国が、感謝の意を込めて巨大な地上絵にしました。

蒼弐

依田恵
海の底

静かな絵が描きたいと思いました

蒼参

三塚新司
怪異 1846

アマビエの現れた19世紀初頭は、鎖国下の日本に対し列強国が開国を求め、次々に訪れた時代でもありました。
1858年には長崎を訪れた外国船によってコレラが持ち込まれ、江戸だけでも3万人の死者を出しました。
しかしそれから10年後、明治維新が起こります。
私は、当時とグローバル化後の現代とには、多くの符合があると考えています。この作品では、これから迎える時代に対する不安と、微かな期待を、夜の海の怪光として表しました。

蒼四

飯野由美恵
小さいアマビエ

疫病除けと線画のユーモラスな風貌で、不安の中に癒しをくれたアマビエ。
外出自粛期間が長い中、久々に子と公園へ寄ってシロツメクサで遊んでいた時、この草むらの中にも小さなアマビエがいるような気が自然と頭に浮かびました。
現代の人々の心にもすっかり根づいたように思います。
謎に包まれた予言獣ですが、身近にいる可愛らしい妖怪のイメージで描きました。

蒼伍

大石麻央
私の姿を

人は人を好きになるときにどこで判断するのか?ということをテーマに、ニードルフェルトという手法で、マスクをかぶった人たちを作っている。最近は作品になったり、なってもらったりしている。ギャラリーや美術館だけでなく、動物園や電車内、古民家など様々な場所で展示を行う。羊毛を使ったグッズつくりやワークショップも行っている。

蒼陸

安岡亜蘭
amabie

アマビエは神様のような存在だと思いますので、恐れ多い気持ちもありましたが、自分が想像するアマビエ様を描かせていただきました。
みなさんが安心して過ごせる時が早く来ますように。

翠壱

津村仁美
アマビエ様もマスク

コロナウイルスの終息を願い、アマビエ様もマスクをして明るく可愛い姿に。1日でも早くみんなが笑顔になりますように。

翠弐

桜井美奈子
Wave

海中から光り輝く姿で現れる半人半漁の妖怪アマビエが、一生懸命ウェーブ起こしています。
天然石や金泥など光り輝く微粒子の材料を使用し、浜辺やシーグラスもイメージした絵肌にしました。

翠参

細井世思子
Shaman

コミュニケーションの仕方、情報の在り方
いろんな概念や形が大きく変わる時だと感じています。
アマビエさんの姿を借りて、わるいものたちを排出させ新しいひかりの世界をつくることができますようにと、祈りをささげたいです。

翠四

門田奈々
あまびえさん

江戸時代に肥後の海に現れたという伝説の生き物、アマビエ。 同じく江戸時代に生まれた肥後六花の一つ、 肥後椿を頭に飾った可愛い「あまびえさん」を描きました。 一日も早い収束を心から祈っています。

翠伍

内田有
cool it (amabie)

シロクマをモチーフにしたキャラクターに環境問題や大量消費といった現代社会へのメッセージを込めてポップアートを制作しています。
その代表的なシリーズである「cool it」のなかでもバリエーション・モデルであるTシャツバージョンに今回は疫病退散にご利益がある「アマビエ」の絵柄を彩色。
新型コロナウィルスと戦うため、普段のシロクマよりハードなファッションですが、少しでも明るい気持ちになっていただけたら嬉しいです。

翠陸

平良志季
アマビエ舟

アマビエ海彦説が好きです。古事記が好きで海彦山彦は卒業制作でも描きました。
アマビエはそもそも私を描いて見せろと言っているだけで疫病を治すとは言ってません。
もし海彦が山彦によりアマビエになったとしたら後山彦系神武天皇の八咫烏のくちばしに足三本とアマビエのくちばしに足三本。
呪い絵かもしれません。

橙壱

かなやまひろき
AMABIE

妖怪や神様という存在は、不安や恐怖といった負の要素が蔓延する中で、救いを求める人々の心が生み出すものだと思います。
今、日本中の人々の心がアマビエを生みだしていると思います。

橙弐

安西佐織
Midnight Mermaid of Hope

アマビエは半人半魚の妖怪です。
夜の海を漂い美しい色彩を放ち、とてもチャーミングな姿で現れます。
アマビエの姿絵を見れば、疫病が収まるとのことです。

橙参

斧原由季
真珠の耳飾りのアマビエ

美術館で直に作品を鑑賞することができない今、家の中にいながら遠い異国の名画に思いを馳せてアマビエの姿に重ねました。
歴史的名画の模写が繰り返されたように、アマビエの写し絵も日に日に数を増し...人々の祈りが疫病を封じるのでしょう。

橙四

堤あすか
アマビヱさん

何度も見るうちにすっかり知り合いみたいな気持ちになっています。
今回は刺繍でいこう!と直感したので挑戦してみました。

橙伍

八田大輔
アマ☆︎ビエ

渋くなりがちな岩絵具、なるべくポップになるよう配色しました。
早く直で見てもらえる環境になる事を願っています。

橙陸

BlockingWood
転禍為福(てんかいふく)

2020年がまさかこんな年になるとは、予想もしていませんでした。
私も含め、皆さんにとっても苦しい時期ではあると思いますが、
このコロナ禍を乗り越えていきたいという思いから制作しました。
タイトルは、「禍(わざわい)転じて福となす」と読み、災いに襲われても、それを逆用して幸せになるように取り計らう、という意味です。